生活の中の法律用語

生活の中でよく耳にする法律用語というのがありますが、その殆どは借金関係と相続関係、その次に住宅や税金関係と言った感じでしょうか。

そしてその意味はあまりわかっていない場合が多いなあと思います。

先日こんな事がありました。

田舎の財産相続の関係で、叔父が「隠居」という言葉を使っていたのですが、ドラマなどで「ご隠居さん」というのを聞いて、私はてっきり年配の扶養家族の方の俗称だとばかり思っていました。

だって、私が子供の頃はこう言った言葉は町内会で老人を指して、もしくはご自分で「今は隠居の身」と言う風に使われるのを耳にした程度でしたし、ドラマの水戸黄門でもそうですよね。

しかし、法律的な意味では「旧民法で、戸主が生前に家督を他の者に譲ること」だそうです。

嫡出子(ちゃくしゅつし)なんていう言葉も、こういう機会でなければまず使いませんよね。

祭祀財産というのがお墓の事だという事も初めて知りました。

(参考までに、酒井厚枝事務所という名古屋の司法書士のホームページに非常にわかりやすい専門用語集があります。)

横溝 正史ドラマなどで、聞いたことのある言葉だなあという印象ですが、よくよく考えてみると都心で核家族化が進み、長男でもない人間があまり考える必要が無かったというだけで、家庭を持ってある程度の年齢に達していたら知っておかなくてはいけない「第三の常識」なのかなと改めて思いました。

因みに司法書士の先生の仕事を始めてみたのは特別養護老人ホームでの相談窓口を担当していた時のことです。

90歳の女性が施設入所されていたのですが、本人の親や兄弟は全て亡くなっておられ、子供もおられない方で、95歳の夫だけが親族としておられ、契約者となっていたのですが、その夫が亡くなったことで契約者がいなくなり、本人の親族も誰もおらず、完全に身寄りがなくなってしまいました。

利用料の支払いや各種書類の手続き、入院時の契約などに必ず親族が必要なため、後見人制度を利用することになり、近所の司法書士に後見人の依頼をお願いしました。

最初の手続きに40万円程お金が必要だったと思います。

通帳の管理から各種手続きまで全てを依頼したので、毎月の管理料が必要なことと、何かの手続きで動いた時に都度料金が発生するという契約でした。

幸い、預貯金も年金も十分にある方だったので、金銭面では特に困ることなく、スムーズに手続きができました。

正式に後見人になってもらえるまで一ヶ月以上かかりましたが、手続きは全て司法書士がされました。

後見人になってからは、通帳管理から各種手続き、入院対応など全てを行ってくれました。かなり忙しいようで、連絡がつかないこともよくありましたが大きなトラブルなくうまくいきました。

困ったことは、後見人は本人が亡くなった後は何も動くことが出来ないということだったので、亡くなった後の葬儀等の手続きを全て施設でしなければならず、どうにか最後まで司法書士が全てできるようにしてほしいと感じました。

まあ、これはこの投稿の内容から外れる事ではありますが、お葬式の手続き全般と言うのも複雑で敬虔な無ければ分からないことだらけですよね。

その時はベテラン職員が経験豊富でさっとワープロで段取りを組んだものをご家族に渡し、手が回らない部分を手分けして行うという形で事が済みました。

そんなたくさんの手続きがあるからこそ、その道の専門家がいるという事なのでしょう。

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